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2009年8月31日
1日お休みをいただいて、今日から九月公演のお稽古です。
皆様、ビックリなさるかもしれませんが、天下の歌舞伎座は専用の稽古場がありません。
歌舞伎座ビルの地下か、東劇映画館一階に稽古場があるにはあるのですが、スタンバイしている場所がないので歌舞伎座ロビーにウスベリ(蓙)をひいて、稽古するんですよ。演目によっては、ロビーで殺されて横になったり、平伏したり…特に花道部分にはゴザがひいてないので、絨毯の上を足袋裸足で歩いています。
歌舞伎のお稽古は月末しか時間がないので、九月公演のお七なんて、たった三回の稽古で初日に突入します。
(8月29日 記)
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2009年8月28日
おかげさまで無事に千秋楽を終わることができました。やはり思い入れの強い公演だったので、役者衆もお客様も気合いが入って、充実した千秋楽でした。
いきなり発表されてしまったのですが…「新勘九郎誕生」! とても嬉しく思います。今月も「豊志賀の死」で勘太郎と一緒にさせてもらって、あまりにお父さんに似ているのでビックリしてしまいました。それも、物真似ではなく、自然と醸し出す雰囲気が似ていて、微笑ましかったです。前田愛さんとの結婚を控えて公私共に充実しているようです。
今月は「六歌仙」の小町からでした。三津五郎さんの祖父八代目三津五郎おじさまが五歌人を勤めた時、父が小町。歌右衛門おじがお梶を勤めておりました。
私も「業平」の小町は、団十郎兄さんと父の相手で勤めておりますが、通しは初めてです。なんと言っても世界三大美女の一人ですので、優雅に品格を大事に勤めました。
二部は「豊志賀」。第一回納涼歌舞伎で、父と勘三郎兄が勤め、私はお久をやっておりました。なんといっても20歳違いの禁断の恋の上に因縁から顔が腫れてしまい、ひがみっぽくなってしまっていて…今回は怪談物と言うより、人間の性みたいなものを表現するように心がけました。豊志賀師匠もかわいそうな女性だと共感しています。しかし、介護に携わっていらっしゃる方のご苦労が少しわかるような気がいたしました。
25分の休憩で「舟弁慶」の義経。短い休憩で豊志賀のテンションから義経に変わるのは精神的にきつかったです。豊志賀の幕が閉まって、早変わり用の仮設エレベーターで奈落に降りて、揚幕までダッシュして鳥屋口で拵えをしました。あの大口(畳みたいな袴)の拵えは重くて…またかつらおけに長時間腰かけていますので、腰も痛いです。
しかし名曲で、勘三郎兄も充実していて、とても勉強になりました。義経は頼朝の疑いうけ、いよいよ落ち人になり、静とも別れ辛い役です。やはり凛々しく品格を失わないように気を付けました。
「乳房榎」のお関。人間の様々な思惑に翻弄された悲劇の女性で、ソソとした雰囲気で勤めました。
本当に楽しい公演でした。
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2009年8月27日
いよいよ「歌舞伎座さよなら公演 納涼歌舞伎」の千秋楽です。
いつもの千秋楽ですと、やっと重荷をおろせた。と言う感覚でホッとしたり、嬉しかったりなんですが…20年続いた納涼歌舞伎!本当にいろいろなものに挑戦させていただいて、本当にたくさんのお客様からたくさんの激励をいただいて、今の自分があるのも納涼歌舞伎のおかげと言っても過言でないくらい、納涼歌舞伎に育ててもらった感覚があります。だから、今回の千秋楽は本当に寂しいです。
昨晩も20年間のいろいろなことを思い出して、あまり寝られませんでした。
政岡、静をはじめ古典はもちろん、「牡丹灯籠」「狐狸狐狸ばなし」「吉原狐」「ゆうれい貸家」「つばくろは帰る」「愚図六」「人間万事廻灯籠」などの江戸世話物、「紅葉狩」「お三輪の道行」「汐汲」「傾城」など舞踊、「研辰の討たれ」「鼠小僧」「愛陀姫」「舌切雀」「法界坊」など新作歌舞伎、いろいろな作品がありました。
串田監督、野田秀樹さん、渡辺えりさん、小幡先生、水谷龍二さん、斎藤雅文さん…いろいろな素晴らしい作者、演出家にお世話になりました。
長かったような、アッと言う間だったような20年でした。
私も、勘三郎兄も、三津五郎兄さんも襲名興行の地方巡業で一度づつ抜けた19回出演です。
今年はその集大成ともいえる公演になりました。
三津五郎兄さんの「六歌仙」、勘三郎兄の「舟弁慶」でお相手に使っていただいて感無量です。
それに第一回に父と勘三郎兄が手掛けた「豊志賀の死」を息子同士…私と勘太郎…で勤められ、 第一回から頑張ってる「乳房榎」にお関に出していただいて、感謝感謝です。
今日1日、精一杯勤めてまいります。
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2009年8月26日
残暑きびしきおりいかがお過ごしでしょうか?
昨晩は三津五郎兄さんの紫綬褒章受章のお祝いの会を勘三郎兄貴を発起人に、弥十郎さん幹事でサプライズで開催しました。
曲がないと申しますか、夜中にたくさん集まって騒げるところがないので、一月に勘三郎兄貴の受賞祝いパーティを行った会場と同じ銀座のビアレストランで、「気づいていないかなぁ?」とハラハラでした。
三津五郎兄さんは終演後、踊りの会の稽古で遅くなるとのことで、歌舞伎座終演してダッシュで現場待機しておりました。勘三郎兄貴も四部目の早変わりで到着!
受賞祝いの横断幕は巳之助くんが大道具部屋で作成した手作りで愛情いっぱいです。
9時20分、お兄さん到着! 弥十郎さんの意味不明な誘いに少々不機嫌気味だった兄さんも、あまりのサプライズに三歩下がって大喜び!大成功です!
それからは、皆それぞれに盛り上がりました。特に勘三郎、三津五郎、芝雀、歌昇、弥十郎の同期話にはお腹を抱えて笑ってしまいました。勘三郎兄貴と芝雀兄さんって20何年も一緒に舞台出ていないそうで…これにはビックリでした。
とにかく楽しくて、また今日から頑張る元気をいただきました。
改めて
三津五郎兄さんおめでとうございます。
(8月25日 記)
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2009年8月20日その2
残暑厳しき折り、いかがお過ごしでしょうか?
夏と云うのに、インフルエンザが大流行して亡くなられた方まで出ているようで、手洗い、うがいを忘れずに。
でも、元気な人というのはいるもんで…今日(20日)で中村屋の名物お姉さん、小山三さんが90歳。卒寿のお祝いです。
今月「乳房榎」でご一緒させていただいていただいていて、あやかりたいものです。実は先月入院なさっていて稽古の二日前に退院されて、本当のところ心配していたのですが初日が開いて皆様の声援で1日1日元気になられて、嬉しいかぎりです。
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2009年8月20日その1
聞いてくださいよ。今朝、楽屋に勘三郎兄貴が超嬉しそうな顔して入ってきて…なんと宮里藍ちゃんがアメリカツアーで優勝した時のキャップ持ってるの。
3年ほど前に宮里さんが納涼歌舞伎を見に来てくれた時に「アメリカツアーで初優勝した時に何か身につけているものをちょうだい」ってお願いしたら、約束通りくださったそうで「こんなバカなお願いするのはオレしかいないからなぁ」などとご自慢タラタラでした。うらまやしい!
その兄さんですが、先日は「舟弁慶」の時に歌舞伎座のエアコンが壊れて、サウナのような中で踊って大変でした。我々も暑かったのですが、お客様もお気の毒様でした。
また先日は「乳房榎」で生爪はがしちゃったそうで、翌日の「舟弁慶」は痛そうでした。
今回の「乳房榎」はなるべくテンポを出して、お客様に楽しんで頂けるよう勤めています。
など、もろもろ頑張っているお兄さんです。
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2009年8月18日
みなさん「ペットロス症候群」ってご存じでしょうか? 家族のように飼っていたペットがいなくなって、強い焦燥感にかられる現象です。
先日、友人が家族のように大事にしていたワンコが亡くなってガッカリしていましたが…私にもその症状が。私の場合は「ミドリガメ」なんですよ。縁日で取ってきた亀が二匹、8年も元気で、始めは100円玉より少し大きいくらいだったのが、今では水槽が狭く感じるほどになったのです。カメジロウ、カメサブロウと名付けて、餌やるとき名前呼ぶとわかるんですよ。
でも一生、水槽で生活させるのはかわいそうーと云うことで、許可を取って近くの公園の池に放してやることにしました。
水槽を児太郎・佳奈とで池のところまで運んで放してやりますと喜んで水の中に入り潜って顔を出し、キョロキョロと辺りを見回して、こちらを振り返り一瞥してまた潜っていきました。本当に振り返ったんだから。
今は空の水槽が二つ残っているだけで、とってもさびしいです。
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2009年8月16日
残暑お見舞い申し上げます。
夏休み…いかがお過ごしでしょうか?
私はご承知の通り「納涼歌舞伎」で夏を満喫しております。
この頃、自分の中のマイブームは「ランニング」なのです。7月休演の時にトレーナーに「走ると体だけじゃなく、心も爽やかになるよ」と言われたのがきっかけで、8月になってからも、楽屋入りの前に10キロぐらいジムで走っています。時間にして1時間半ぐらいでしょうか? 今月は精神的にハードなお芝居ばかりで体力的にはちょっと楽なので…。
皆さんも、暑気ばらいにランニングしてはいかがですか?
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2009年8月12日その2
ここのところの、雨・地震が相次ぎ、皆さん、被害はありませんでしょうか?
東京はお盆休みの影響で、毎年この時期は車が少なくて、芝浦の自宅からアッと言う間に歌舞伎座に着いてしまいます。
今日は台風の影響で舞台が暑いです。
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2009年8月12日その1
八月納涼歌舞伎の記者懇談会には総勢21名の俳優が参加したんですが、その半分ぐらいは20年前にはまだ生まれていなかった人たちで、ショックでした。でも、若手の台頭で歌舞伎の幹が太くなるのは嬉しいことです。
懇談会の模様は各新聞、テレビ、そしてプログラムに写真がでていますが、神楽坂を上がる手前のカフェで、貸し切りにすると、花火を打ち上げてくださるそうで、素敵でした。
さて、納涼歌舞伎ですが、四役勤めさせていただいてます。
まず「六歌仙」の小町。父も八代目三津五郎おじさん(当代のおじいさま)で勤めています。「業平」の小町は何度かやらせていただいていますが、他は初めてです。1時間45分で、踊りとしてはたいへん長丁場ですが、三津五郎さんの踊りわけを楽しんでいただきたいです。
二部は「豊志賀」です。幸せいっぱいで公私ともに充実している勘太郎の新吉です。この下題の「真景」は「神経」から取っていて、お化けは神経で見えるもの。と円朝師匠が洒落てつけたそうです。
「船弁慶」の義経はかねてからやりたかった役で、それも勘三郎兄さんの静、知盛で勤められるのは幸せです。弁慶は橋之助、舟長が三津五郎さんとメンバーがそろって楽しみです。
三部は勘三郎兄さんの「乳房榎」のお関をさせていただきます。
エンジン全開で頑張りますので応援に来てくださいね。
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2009年8月11日
気ままに語る…って、気まますぎて、スッカリ更新が遅くなってすいません。
いよいよ、歌舞伎座で最後の納涼歌舞伎です。納涼歌舞伎も皆様のご支援のおかげで20回目を迎えることができました。
先日、納涼歌舞伎20回の記者会見を兼ねて記者の皆さんとの懇談会がありました。そこで、20年の舞台写真のスライドを見ました。その一枚一枚に思い出がたくさんあって、20年がアッというまでした。
今回は一回目に父が勤めた「豊志賀」をやらせていただきます。
これからなるべく更新できるようにしていきたいと思います。
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2009年3月27日
弥生の「元禄忠臣蔵」も、どうにか無事に終わりました。二月末にひいた風邪をひきずったまま突入した、おみのでした。声が不調でお聞きづらかったかと、お詫び申し上げます。いろいろな療法、クスリも使ったのですが、地声で張るところが多く、千穐楽までダメでした。またクスリの副作用と花粉症で顔が丸くなってしまって…本当に苦しい公演でした。
しかし、おみのは自分の中でもベストテンに入るほど好きなお役です。真山青果先生が「元禄忠臣蔵」の中で一番はじめに執筆なさっただけあって、とても、勢いもあり、情緒もあり…当時では考えられない、女の子が国家老に口ごたえするなんて、胸がすくではありませんか?
幸四郎兄さんの内蔵助様、かっこよすぎ♥ 歌六兄さんの堀内様の情。染五郎くんのりりしさ。本当に幸せな時間でした。
四月はまたまた楽しみな「伽羅先代萩」に「毛谷村」、ぜひ応援に来てくださいませ。
また四月末には、歌舞伎座最後?の俳優祭。新作の「シンデレラ」が。…なぜかシンデレラをいじめるお姉さんなんです!!それっ、間違ってませんか?お楽しみに♥!
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