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2010年7月12日更新(その2)
7月11日。
「祇園祭礼信仰記」の雪姫はご承知の通り、歌舞伎の三姫にも数えられる大役で、手前共、成駒屋に取りましてもたいへんに大切にしているお役の一つです。
五代目歌右衛門が遺した「歌舞伎の型」にも、とても細かく型が遺されております。
私は福助襲名の時に初役で勤めて以来四回目です。
成駒屋の型ですと、雪姫が縛られる桜が上手にあり、歌舞伎座よりだいぶ狭い演舞場では、上手の離れ座敷が桜で隠れてしまうので、今回は下手に桜を置いたらどうか?とのアドバイスもいただいたのですが、先祖がかくまで細かく残し、また私は歌右衛門おじに入念に指導賜った手前もあり、お客様にはご迷惑かもしれませんが、やはり今回は上手に桜を置かせていただいております。
雪姫の型はまた次回。
(2010年7月11日 記)
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2010年7月12日更新(その1)
7月10日。
アメブロのほうにばかり更新して、申し訳ありません。
蒸し暑い7月公演も初日から一週間経ちました。
先月の博多ではぜんぜん雨が降らなかったので、今月は本格的な梅雨になったようで、不調な日が続いています。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今月は昼の部の序幕に「名月八幡祭」な美代吉。切りの「金閣寺」では雪姫。夜の「暫」では女鯰とあわただしく大役を勤めさせていただいています。
「名月八幡祭」は黙阿弥の「八幡祭小望月賑」を原案に、大正7年に池田大伍が改作して、新歌舞伎の大御所、二代目左団次の新助。粋なものをさせたら一番だった、田圃の大夫こと、四代目源之助の美代吉で初演された作品です。
池田大伍はフランスの小説家、アベ・プレヴォのオペラにもなった長編小説「マノン・レスコー」の主人公マノンをイメージして描いたと言われています。
私も「マノン・レスコー」を読みましたが、実に自由奔放な女性で、なんだか憧れてしまうような人です。
美代吉を初演させていただいたのが、納涼歌舞伎の第一回目で、マノンも大いに参考にさせていただきました。
美代吉にはそんなに悪気がないのに、相手を深く傷つけてしまう。
因果のようなものさえ感じます。
でも、私は美代吉に共感するところが多くて、とても入りやすく好きなお役です。
(2010年7月10日 記)
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2010年6月28日更新
6月26日。
博多座千秋楽です。
おかげさまで連日いっぱいお客様が入ってくださって、大入も出ました。
博多のお客様もとても熱心に見てくださって、紅葉狩も好評でした。
また近いうちにうかがわせていただきたいです。
(2010年6月26日 記)
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2010年6月21日更新
6月16日。
『恋湊博多諷』は近松門左衛門が世話浄瑠璃として書いた『博多小女郎浪枕』を七世団十郎が歌舞伎化した下題ですが、確か私が小女郎を初演させていただいた平成6年11月の国立劇場では本下題の『博多小女郎浪枕』で上演したように記憶しております。
この時、毛剃は吉右衛門兄さん、惣七…宗七ではなく原作通り惣七だったと思います…が亡くなった宗十郎兄さん。この後、『心清町』『道行』『追分』の付いた半通しで、惣七の父・惣左衛門をやはり亡くなった又五郎おじさんが勤めていらっしゃいました。
なぜこんなに記憶が鮮明かというと、前の月が久しぶりの三越歌舞伎で『重の井』と『櫓のお七』を毎日二回公演で勤めていた上に、10月の月末に『羽衣会』があり、初演で『廿四孝』の八重垣姫を十種香・奥庭と勤めさせていただくので、三日おきぐらいに歌右衛門おじさまの岡本町の御自宅にお稽古にうかがっておりました。それはそれはきちんとお稽古を見てくださって、どうにかこうにか勤めたものの、三越歌舞伎の疲れと、八重垣姫のプレッシャー開けで、小女郎のセリフがなかなか覚えられず、苦労した覚えがあります。
あれから16年も過ぎたかと思うと、ただただびっくりであります。
そのわりに、私は進歩がありません。
(2010年6月16日 記)
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2010年6月17日更新
6月14日。
中日。
ちょうど折り返し地点です。
博多のお客様は暖かく、熱心に楽しんで見てくださるので、毎日が楽しくてなりません。
『紅葉狩』、最初の更科姫で出て行くと『あのお姫様、鬼なんだよ!』なんて説明している声が聞こえたり、後ジテで戦っていて維茂が悶絶するシーンでは『しっかり!』なんて声援が。
鬼で見得をするとどよめきが…
舞台と客席が一体になっているようで嬉しくて仕方ありません。
あと半分。精魂込めて勤めます。
皆さん、博多座へ遊びに来てくださいませ。
(2010年6月14日 記)
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2010年6月16日更新
6月13日。
博多は梅雨入りしたのに、一向に雨は降らずにじめじめした日ばかりです。
寒暖差は少なくなったものの不順な日が続いています。
皆様もご自愛のほどを。
(2010年6月13日 記)
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2010年6月14日更新(その2)
6月12日。
今月、『藤十郎』に名前替えなさって、初めて坂田藤十郎のおじさまのお相手に使っていただいています。
お側に出していただいて、底知れぬ色気。醸し出す雰囲気。
『宗七がそこにいる』という気がいたします。
毎日、刺激を受けて、少しでもあの『感じ』を学べたら幸いだと思います。
本当に素晴らしい。
小女郎を勤めていて、毎日…『惚れてまうやろ!』であります。
(2010年6月12日 記)
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2010年6月14日更新(その1)
6月11日。
今日は普段からとてもお世話になっている、大谷桂三兄さんの60歳のお誕生日。
やだ還暦です。
ご承知の通り30歳以上年下のちはるさんと結婚なさってルンルンです。
今月『鬼平』で歌六兄さん、芝喜松さんと三人で船に乗る場面があるのですが、実は御三人同い年で、幕内では『還暦船』と呼んでおります。
(2010年6月11日 記)
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2010年6月11日更新
6月10日。
黄砂か?花粉か?
小女郎に出る前、本当に突然、くしゃみ連発。頭グルグル。鼻水ズルズル。花粉症の症状が。
まさか、こんな時期になるとは思っていなかったので、クスリも持っていなくて。
一年中、この症状に悩まされているようです。
誰か助けてくださいまし。
(2010年6月10日 記)
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2010年6月10日更新(その2)
6月9日。
更科姫から鬼女へ




(2010年6月9日 記)
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2010年6月10日更新(その1)
6月8日。
今日は歌右衛門おじさまの大事なお弟子さんで私たちの師匠番でもある歌江さんの78歳のお誕生日です。
今月も『鬼平』でご一緒させていただいています。
18歳で歌右衛門おじさまの家に内弟子に入り、女形一筋で、本当によく形などを覚えていらして、私などは頭の上がらない先輩です。
ご一緒させていただいていると、出ているだけで雰囲気があって、女形さんらしい女形さんです。
ますます元気で頑張っていただきたいです。
(2010年6月8日 記)
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2010年6月8日更新(その2)
6月7日。
夜の部の最初の『鬼平犯科帳』は、ご存知の通り、池波正太郎先生作で、先代松本幸四郎おじさんから吉右衛門兄さんにバトンタッチしたお家の当たり芸です。
今回の『大川の隠居』は池波先生御自身が自選5編の一つに選んでいる作品です。
平成19年に吉右衛門兄さんが、この作品を歌舞伎化した時に久栄をさせていただきました。
池波先生は食道楽であられたのは周知の通りで、『鬼平』の中にも、いろいろな美味しいものが出てまいります。
この『大川の隠居』では軍鶏鍋が登場します。その五鉄の鍋なる軍鶏鍋をぜひいただきたいものです。
(2010年6月7日 記)
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2010年6月8日更新(その1)
6月6日。
今月の夜の部でご当地もの『恋湊博多諷・毛剃』が出ています。
この作品は近松門左衛門が1718年に世話浄瑠璃『博多小女郎浪枕』を歌舞伎にしたもので、七世団十郎が初演しました。毛剃が諫早産まれという設定なので団十郎は徹底的に諫早弁を勉強して、すべて諫早弁で舞台に掛けたら、江戸のお客様は何を言っているのか分からず、あわててにわか博多弁で勤めたそうです。
小女郎は二回目です。
平成6年以来…児太郎の生まれた年…で、その時の宗七は亡くなった宗十郎さんでした。
今回は尊敬する坂田藤十郎おじさまで、お側に出していただいているだけで、引き込まれるような色気とパワーを感じます。最高に素敵です。
『髪すき』前に舞台裏でお話くださる、昔の話が楽しく、勉強になります。
おじさまからなんでも学びたいです。
(2010年6月6日 記)
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2010年6月7日更新(その2)
6月5日。
今日はファンの方から三人の福助さんをいただきました。
三段階にお辞儀の仕方が違っています。
なにより感動したのが、平伏している福助さんにちゃんとお顔があるんです。
平伏している福助さんってたいていお顔が描いてなくて、ひどいものになると顔が平らに削られているものもあるんですよ。
鏡台の脇で三人の福助さんが優しく見守ってくれています。
(2010年6月5日 記)
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2010年6月7日更新(その1)
6月4日。
Ipad買いました。
超楽しいです。
これを機会にアメブロ始めようかと思っています。
もちろん『気ままに語る』も続けますが、より楽しんでいただけるように頑張るつもりです。
(2010年6月4日 記)
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2010年6月4日更新(その3)
6月3日。
博多座楽屋は超快適です。廊下は広いし、階段も楽、お風呂は大浴場みたいだし、なんといってもエレベーターがあります。
新橋演舞場の最悪楽屋からすると、天と地ほどの差があります。
お客席も、どの席でも見やすく、二階三階からも花道の七三がちゃんと見えます。
ロビーの売店も充実していて、筆なんてビックリするくらい種類があります。
博多座を東京に持ってきてほしいな。
ファンの方からカレンダー式の入浴剤をいただきました。日にち通り楽屋風呂で楽しんでおります。
(2010年6月3日 記)
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2010年6月4日更新(その2)
6月2日。その2。
『紅葉狩』は大好きな狂言です。10年前にさせて頂いて以来久しぶりに勤めます。
常磐津・長唄・義太夫の掛け合い…豪華じゃありませんか?
九代目団十郎様が能の『紅葉狩』を默阿弥に描かせて、明治20年に初演された比較的新しい作品です。
歌舞伎十八番、新歌舞伎十八番を勤める時は市川宗家にご挨拶にうかがうのがしきたりになっています。新古演劇十種の時は音羽屋さんにうかがいます。
さて、博多座初日。両桟敷席には芸者衆の総見でなんとも華やかです。客席も大入りでありがたいかぎりであります。
博多のお客様は反応が良くて熱いです。
大喝采のうちに終演。嬉しい限りです。
『鬼平』『小女郎』もつつがなく終わり、終演後は博多ではいつもお世話になっている、九州種苗の武内社長ご夫妻と、常磐津文字兵衛・兼大夫さんとお食事をしました。
(2010年6月2日 記)
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2010年6月4日更新(その1)
6月2日。その1。
いよいよ博多座の初日です。
ホテルから博多座まで歩いてすぐなので、朝は比較的に楽チンなのですが、序幕の『青柳硯』が25分しかなくて、『紅葉狩』は11時45分開演です。
大曲を午前中に踊るのはちとキツいです。
7時に起きてウォーミングアップ。ホテルにジムはあるのですが、11時からなので使えないんです。
お天気が良くて気持ちがいいです。
10時、楽屋入り。頑張ります。
(2010年6月2日 記)
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2010年6月1日更新
6月1日。その1。
先月、演舞場出演中に博多座制作の岸原さんが打ち合わせで来てくれた時に『特に博多は中国・韓国のお客様が多いんだから、中国語・韓国語のチラシ作りなよ』と提案したら、さっそく宣伝と協力して作ってくれて、いろいろな場所に置いてくれているようです。
どなたか歌舞伎のおもしろいサイト、立ち上げてくださいな。
(2010年6月1日 記)
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2010年6月1日更新(その3)
5月31日。
常磐津文字兵衛さんが芸術院賞の授賞式で帰京のため、『紅葉狩』の稽古はお休みです。
『恋湊〜』の稽古もないんです。とても荒い稽古でドキドキです。
『鬼平』の稽古だけだった私は5時過ぎに終わったので、なかなか行けなかった美容院へ…。
博多へ来るといつもお世話になる、天神IMSビル7階の『F・AVEDA』へ。そこのボスが工田さんという、私の兄貴分?です。
また工田さんのお母様というのが快活な方で、79歳とは思えない若々しさで、きのうも宮崎まで日帰りゴルフをしてきたそうです。元気の塊のような女性なのです。一緒にお話しているとこちらまで元気をいただけて、幸せな気持ちになります。
ゴルフも60歳で始められたそうで。人間なんでもチャレンジ精神が大事だとつくづく思います。
(2010年5月31日 記)
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2010年6月1日更新(その2)
5月30日。
勘三郎兄さんの55回目のお誕生日です。ちなみにうちの福太郎も誕生日です。
今日は那珂川で船乗り込みです。博多では年中行事になっているようですが、私は初めてなので、ワクワクしています。お天気にも恵まれて最高のコンディションです。
12時半に紋付き袴でホテルロビー集合して、ホテルハイアットに移動。まずそこで福岡市長さんをお招きしての式典。たくさん見物の方がみえていてまずビックリしました。
式典を終えて、いよいよ乗船です。私は染五郎さんと松緑さんと四号挺です。

広い川幅にたくさんの方が集まってくださり、橋の上にもギッシリお客様です。なんでも二万人の方が来てくださったそうです。
途中、助六の山笠の前で停泊して、博多の長唄連中の演奏の中、狂言名題を口上します。
三号挺で大騒ぎ、見ると、世話人の方が川に落ちてしまいました。洋服着ていると、なかなか上がれないんですね。
どうにか事なく済み、終着の博多座近くに来た時にハプニング。
翫雀さんの五号挺が、我々の四号挺に接触。一番前に座っていた染五郎さんが…もう少しで転落。私と松緑さんで支えました。
落ちていたら、トップニュースになったのに。なんて言わないで、落ちなくて本当によかったです。
(2010年5月30日 記)
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2010年6月1日更新(その1)
5月29日。その2。
稽古終了次第、博多へ行くので、七時の飛行機を予約していたのですが、稽古が予想以上に早く進み、四時半の飛行機に乗ることができました。
二時間のフライトで博多着。
さぁ、一ヶ月、博多で頑張るぞ!
(2010年5月29日 記)
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